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“世界一美味しい胡椒” カンポットペッパー

カンポットペッパーとは? ~ 歴史 ~

カンポットペッパー Kampot Pepper は、カンボジアの南部にある小さな2つの町カンポットとケップで収穫される産地の名前が称された 特別な胡椒です。

フレッシュで芳醇な香り、奥深い味わい、マイルドかつ刺激的な辛さが特徴で「胡椒の王様」 King of Pepper とも呼ばれています。

カンボジアはもともと、美味しい胡椒がとれる産地として知られ、13世紀のアンコール王朝まで遡ることができます。

そのなかでもカンポット産の胡椒は 最高品質を誇り、1870年代からのフランス植民地時代にはヨーロッパの高級レストランが買い求め、20世紀初めにはカンポットだけで年間8,000トンが輸出されていました。

しかし、世界中の名シェフや美食家に愛されていたカンポット産の胡椒に悲劇が訪れます。
1970年代のポルポト政権による内戦です。

この時代、カンボジアでは多くの命が失われました。
人々は住んでいた土地を追われ、胡椒畑は破壊されて米の生産に使われるなど、カンポットの胡椒産業は失われてしまいました。1990年代、収穫量はわずか4トンにまで落ち込みます。

カンポットペッパーの誕生

2000年になって徐々に農民が戻り始め、カンポットの胡椒がようやく復活の兆しをみせます。

カンポット産の胡椒は、カンポットペッパーという名前を与えられ、
2009年、カンポットペッパー協会が設立されます。
伝統農法に従い、胡椒の味や香り、高い品質を守るための厳しい栽培基準が定められました。

2016年、協会や農園の努力が実を結び、EUが定める原産地保護制度「PGI(地理的表示保護)」の対象となりました。この保護を受けている胡椒は、世界でわずか2例のみです。

シャンパーニュ地方のスパークリングワインが「シャンパン」と呼ばれるのと同様、カンポットとケップという特定の地域で、カンポットペッパー協会に認定された農園により、厳しい基準を守って生産された胡椒のみが「カンポットペッパー」を名乗ることができます。

カンポットペッパーと呼ばれるには

■カンポットまたはケップで栽培される
■カンポットペッパー協会の厳しい基準をクリアした認定農園が栽培
■伝統農法で栽培され、サイズや見た目などが厳しい規定にそったクオリティ

などの厳しい条件が定められています

認定農園: ラプランテーション La Plantation

ラプランテーション農園のカンポットペッパーの商品パッケージには、以下のロゴが記載されています。

ラプランテーション農園のカンポットペッパーの商品パッケージには、(左から)以下のロゴが入っています。

カンポットペッパー
カンポットペッパーとして認定された胡椒だけに使用されるロゴ。

カンボジアのPGI(地理的表示保護)
地域特有の条件や製法で生産される商品に与えられる認定マーク。

EUのPGI(地理的表示保護)
ヨーロッパ連合によって地域性が認められた商品に付与される認定マーク。

エコサート認定
カンポットペッパーの厳格な基準に基づいて生産されたことを、有機認証機関エコサートが認定したマーク。

ラプランテーション農園では、日々 200人ほどのスタッフが 手作りで胡椒を栽培しています。

カンポットペッパーの歴史は、カンボジアの歴史そのものと深く重なります。
内戦の傷跡から立ち直りつつあるカンボジアで、カンポットペッパーもまた、かつての名声を取り戻しつつあります。

HEN HOUSEでは、希少なカンポットペッパーを通じて、カンボジアの農業を応援し、人々の生活や夢を支えています。